2008年に、
なんと「お地蔵さんを彫って」という注文があり、
試行錯誤しながら数体のお地蔵さんを彫らせていただきました。
3ヶ月あまりかかって少しずつ少しずつ製作。
とある場所に植わっていた樹齢100年あまりの桜の古木が材料です。
(いわゆる御神木のようなもの)
枯れてしまったので、ついに倒されることになったもので、
その古木の枝の部分を利用して彫刻しました。
桜の古木の枝
本格的なお地蔵さんを彫ることは、
仏像彫刻をしたことがない私には難しすぎるので、
自分なりに形を考えて彫ってみました。
桜の古木は思ったよりもやわらかくて刃のとおりもよかったので、
慣れてくると意外と早く彫れるようになり、
だんだん面白くなってきました(^^)
かわいらしいお地蔵さんが完成!
とりあえず気に入っていただけた様でした(^^)
彫刻用の道具
皮を剥ぐノミと木槌
細い枝の部分を使ったので、若干痩せ形のお地蔵さん。
桜の古木そのままの木の色が出てます。
多少のシミや年輪の色も味わいがあっていい感じ。
枝をそのまま使っているので多少ワレが出るのですが、
(皮を剥ぐと、中心から外側に向かってワレが入りやすい)
自然なことなのでそのままにしてます。
手のひらに「宝珠」をのせているお地蔵さん
これは大きな節がある部分を使用したので、
背中の部分を枝の丸みそのままのこしてます。
これは油を塗って仕上げてみました。
外に置いて水に多少濡れても大丈夫。
これは「宝珠」です。
よく寺社の手すりや橋の欄干にくっついている桃の形をしたもの。
あれを「宝珠」とか「擬宝珠(ぎぼし)」とかいいます。
厄除の意味があるそうです。
枝の余った部分を使って彫ってみました。
意外と好評でした(^^)
宝珠の台座
これも桜の木でつくりました。
薄めにスライスして少しペーパーがけしました。
こうした完全に乾燥させていない材は
どうしても中心から割れが入りますが、
皮付きのままなので完全に外側まで割れが達することはありません。
これは試し彫りで彫ったお地蔵さん。
彫刻用の白木材(シナ)を使用しました。
とても軟らかく軽い木なので、彫刻刀で面白いようにどんどん削れます!
彫刻用の白木材(シナ)は、地元のホームセンターで買いました。
60mm×60mm×120mmのサイズで、300円くらいでした。
彫刻用の軟らかい木は、ネットでも安価に手に入るようです。
探してみてくださいね!
これは「五輪塔」
いわゆる供養塔のことです。
これも試し彫りをしたものです。
彫刻用の白木を使用。
こういった単純な形の組み合わせのものの方が
意外と時間がかかることが分かりました。
形を整えるのが意外と難しいものですね。(^^;)
今回はじめて木彫に挑戦しました!
けっこうハマっております(^^)
また機会があったら彫らせていただきたいなあ!
その後、何人かの方々のお宅へ
お地蔵さんにお勤めしに行っていただきました!
ケヤキの板の台座に鎮座していただきました。
台座にできそうな木目のきれいな板は、東急ハンズなどでも手に入ると思いますので、
探しにいってみてください!
作り方・製作過程は次のページにまとめましたので、
よろしければ読んでやってください!
その後、試しにお地蔵さんのお堂を作ってみました。
また塗装してみます!
『 木彫りのお地蔵さんが、また一つ貰われていった 』
作ったお地蔵さんは、いくつかは貰われて行き、残った分を玄関に飾っていたのですが、
さらにその後、親戚のオバちゃんが来た時、気に入ってくれたので、また一つ貰われていきました。
お地蔵さんと、しずく型の置物(宝珠)、それから台座のワンセット。
自分でつくったお地蔵さんが、あちこちに派遣されていきます
(^_^)/
お地蔵さん、よろしくお願いしますね!
(お地蔵さんは、けっこう喜ばれる贈り物の1つですね(^^))
(また何か新しく作ったら、随時追加できればと思います!)
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