ここでは、茅葺き屋根の作り方に関連して、
2009年の初夏頃にできた「ミニチュア民家(母屋)」ができるまでの様子を
まとめておきます。
(新しい茅葺き表現バージョンです)
屋根が実際にできていくところの写真はあまり撮ってなかったのですが、
雰囲気だけでも参考にしていただければと思います!
作っていく途中経過の写真
全体の雰囲気
屋根はまだ下地の状態で、
これから茅葺きの表現を作っていきます。
今までの中で、もっとも大きい模型になりました(^^;)
内部の様子-1
玄関(写真手前)側から見た感じです。
右手奥に台所、
左端が座敷、
手前側が縁側になります。
縁側から台所の側(写真奥)を見る
座敷の側から台所(写真奥)側を見る
真上から見た様子。
きれいな田の字型の間取り。
建物の正面側から全体を見下ろす。
広い縁側が気持ち良さそうです!
縁側には雨戸もつけてみました!
その後の途中経過の写真
外観の正面
茅葺き屋根がいい雰囲気に仕上ってきました!
全体を横から見る
屋根が相当大きいです。
模型が大きい分、屋根のバランスが崩れずに済んだようです。
外観の見上げ
田舎の家の縁側の雰囲気が感じられます!
屋根を横から見る
内部の様子
右側が玄関にあたります。
手前の座敷側から奥の台所を見る。
内部を真上から見る。
屋根を上から見ると、
このような作りになってます。
屋根の内側
なるべく本物の茅吹き民家の構造にならって作ってますが、
強度を保つために少々苦心の跡が、、(^^;)
屋根だけで相当な重量になったので、
かなり重たいです(汗)
あと少し仕上げの作業が残っていますので、
まだ完成ではないのですが、
またきれいな写真を撮りたいと思ってます!
ただ、あまりにも模型が大きいので、
どうやって撮るか思案中(笑)
ちなみに、この民家が完成したので、
「庄屋さんの家」の一連の建物がまたそろいました!
家の中が模型だらけです、、(^^;)
(補足)
今回の「ミニチュア茅葺き民家(母屋)」は、
屋根がかなり大きく、その分材料も多く必要です。
もし、もっと材料を少なくおさえたい場合、
作るものを「下屋を瓦葺きにした茅葺き民家」に
するのもいいなと思いました。
どういうものかと言いますと、
サス組をして茅を葺く規模を一回り小さくして、
建物の外周まわりの屋根を瓦にしているものです。
(材料を瓦とするかどうかは地域色があるみたいですが。)
意外と全国的にみられる形式のようで、
明治以降の民家に多いらしいです。
ラフな絵で分かりにくいかもしれませんが、、
こんな感じです。
この形式だと、茅葺きと瓦という2つの屋根形式が楽しめますし、
茅葺きの大きさを若干小さくできるというのも特徴ですね。
茅葺きの大きさが大きくなると、
どうしても模型の高さが大きくなります。
平面を大きく豪華にする時に、
このやり方はいいかもしれません。
「茅葺きの大きさが大きくなると、なぜ高さが大きくなるか」といいますと、
それは屋根勾配がキツいからです。
一般的な茅葺きの場合、屋根は45度の勾配になるので、
平面が大きくなるほど屋根の高さが増えます。
大きな茅葺きは迫力はありますが、それだけ茅などの材料が必要だし、構造も大きくなるので、
昔の人達がなんとか茅葺きの規模を小さくしようとした知恵の結晶なんでしょうね。
もしよろしければ、試してみてくださいね!
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